福祉住環境コーディネーターは、高齢社会の進展に伴い様々な業界で必要とされていますが、特に建築業界では住み心地の良い家造りのために様々な角度からアドバイスできる人材の確保が積極的に行なわれています。たとえば、大手のハウスメーカーの中には、バリアフリー設計が採用された一戸建て住宅の販売に力を入れているところが多くあります。

こうした職場では、様々なニーズを持つ顧客に対応するため、福祉住環境コーディネーターが店頭や電話での相談対応を行ったり、住宅展示場で案内を担当したりすることもあります。また、ハウスメーカーだけでなく地域に密着した昔ながらの工務店や設計事務所などでも、即戦力となる福祉住環境コーディネーターを募集しているところも増えています。

建築業界の福祉住環境コーディネーターの給料や仕事内容は、勤務先の経営状態や雇用形態などによって違いが見られますが、実務経験が豊富な人は重要なポストに就いて高収入を目指すことも可能です。福祉住環境コーディネーターのキャリア形成を支援しているハウスメーカーや工務店においては、先輩の有資格者が仕事上のフォローをしたり、業務に関する資格取得に向けた勉強会やセミナーなどを行ったりしているところも珍しくありません。

その他、建築業界のキャリアが長い福祉住環境コーディネーターの中には、一定期間民間企業で業務経験を積んだ後に、社会的に高く評価される上級の資格を取得して個人事務所を構える人も珍しくありません。